石川旅行記③
お腹も気持ちも満たされたところで、友人N美氏の実家にお邪魔し、荷物を降ろした途端にどっと疲労感が。
談笑もそこそこにN美マザーに用意していただいたお布団にダイブ。
気がつけば朝になっていた。
二日目。
古き良き日本家屋のリビングで、マザーの朝ごはんに舌鼓を打ちつつ、二日目はどこへ行こうかと会議。
加賀といえば温泉街である。
現在地から一番近い山中温泉に行くことにした。
山中温泉こおろぎ橋から見える川と加賀美人
まだ5月とはいえ、炎天下の中歩き回るのはおっさんにはなかなか堪えるものだったが、ここ山中温泉こおろぎ橋の遊歩道、鶴仙渓は、川と木陰に包まれたとても気持ちの良い道で、初夏の暑さを忘れてしまうほどに涼しく、近辺の宿に泊まる温泉客が散策する姿も。
鶴仙渓は景勝地としても名高く、かの俳人、松尾芭蕉の句が書かれた柱が所々に見られる。
立派な杉林
鶴仙渓・川床
ここでお茶や弁当を食べながら景色を楽しむことができる。
しばらくいくと「あやとり橋」という橋に差し掛かる。
すごくうねっている
階段を上がって橋を渡ると、山名温泉のメインストリート、ゆげ街道がある。
綺麗に整備されたゆげ街道
ここでオススメのお店を紹介したい。というかさせてくれ。
金森商店さん
ゆげ街道に面した一角にある、よくあるデザート屋さんなのだが、ここで販売されている、加賀人の故郷の味、給食のデザートにかならず出たとされる究極のおやつ。
その名も『きんとんぱい』
加賀人でもなんでもない私ですらどこか懐かしさを感じさせるその味に感動し、お店のおかみさんに冷凍されたものを箱でくれと懇願したが、大阪から来た事を伝えると大阪まで保たないよと言われ、泣く泣く諦めた。
このお店の素晴らしいところはそれだけではなく、こんなに風情があって美しい観光地にあるにも関わらず、神がかったコスパである事。
チキンヒレカツ二個入り120円
きんとんぱい、ハムカツ、からあげ、コロッケ、その他すべてが100円前後という脅威のプライス。決して観光客の足元を見ない姿勢に好感度◎
山中温泉を訪れた際は是非立ち寄ってほしいお店である。
しばらく街道を散策していると、ふと週末の日曜日の割に観光客がまばらな事に気づく。白川郷や市場はあんなにも人がいたのに、あまりメジャーではないのか、ここ山中温泉は外国人が一人もいなかった。なぜだろうか。
まあそこがある意味魅力とも言える訳だが。外国人観光客を避けて観光したい人にはうってつけの場所かもしれない。 少なくとも私はお気に入りの場所になった。
帰りは日中の運転疲れで爆睡。起きたら家の前にいました。
結果、石川は面白い。
石川旅行記② 〜加賀最強のB級グルメ〜
白川郷を後にした一向は、今回のメインテーマである友人、N美氏の実家がある加賀に向かう。
が、猛烈に腹が減っている我々。ちょうど加賀に私がどうしても訪れてみたかった店があったので、そこでディナーと洒落込む案配に。
ドライブイン富士。通称「ドラフジ」
どうだろうか、この佇まい。崩れそういい味が出ている。
この記事を拝見し、どうせ石川行くならここに行きたい!そう、今回の旅行の私の真のメインテーマでございます。
ちょうど加賀にあるので立地も最高。
昭和の香り漂う店内
たまにトラックが店の横を通ると電波がジャックされるテレビ
焼肉を食うには最高の環境のお座敷(主観)
そして油っこいヌルッとしたテーブル。最高。
拝見させていただいたブログにならい、焼肉ととり野菜鍋(2人前)を注文。
特にとり野菜鍋が絶品とのこと。でも焼肉もめっちゃうまい。加賀牛とは書いてなかったけど、加賀牛と見紛う美味さ。最高。
野菜たっぷりてんこ盛り。
撮り方が下手くそで申し訳ないが、2人前なのに軽くその倍はあった。お腹いっぱい。
冬でもないのに鍋を頼むなんて愚の骨頂とお思いだろうか?私はむしろ真夏に食べて汗だくになりながらハフハフするのが最高に良きと思いました。
また行きたい。
もうこの記事書いてる今もすでに行きたい。
気になった方は是非足を運んでみれ。
③に続く↓
石川旅行記①
去年だったか一昨年だったか、故郷の加賀に里帰りしてしまった友人に会いに、石川県に行ってきた。
ずっと行きたいと思っていてなかなか訪れる機会のなかった石川県。一度だけ仕事で行ったことがあったが、真冬の豪雪で観光どころではなかった。(その時は能登に行った)
前日の夜0時ごろに出発し、高速で片道4時間〜5時間かかる事を目安に向かった。
MONSTERの力を借ります
深夜のSAにテンションがあがります
途中休憩を挟みつつも300kmの道のりだったが、約3時間半で到着。さすが深夜高速である、昼間だとこうはいかない。4時前から近所のパーキングエリアにて3時間ほど仮眠をとり、とりあえずは金沢駅に向かう。
先に言っておくが今回の旅はノープラン旅行である。
ミーハーな私はおおおとうなり、駅前に佇む巨大な門を見上げる。
後で知ったが名前を『鼓門』といい、海外での評価が高いことで有名らしく、「世界で最も美しい駅14選」に選ばれちゃっているほど外国人に人気のスポットらしい。確かにカッコイイ。ビッグオーの敵でこんなのいそう。
ちなみに唯一日本の駅でランクインしているのが当金沢駅。8時手前なので、登校中の学生さんがちらほら、あとは全て海外からの観光客である。後述する観光スポットでも同様にして思ったが、外国人観光客の多さに驚く。
どこもかしこも外国人である。日本人との割合で言うと8:2の割合である。最近は本当にどこへ行っても海外からのお客さんがひしめいていて結構なことだ。これで日本は不景気だというのだからよくわからない
兼六園に入場する為、近辺の駐車場を探している時に感じたことだが、街並みが異様に綺麗である。古い建物と近代的な建物が混在した景観がいやに調和がとれていて、そこに海外の人たちは魅力を感じるのかも知れないなあ。なんて思いつつ、生まれて初めて兼六園に足を踏み入れる。
正直な感想を言うと、すごくつまらない。
つまんねぇ。おそらく来る時期を間違えたのかもしれない。日本人なのに日本のわびさびをうまく感じ取れない私なので、こういう和の観光地や寺社仏閣、城などに全く興味がない。今回は連れの希望で訪れてみたが、よほどのことがない限り来ることはないだろうなあ。緑が溢れていて目に優しい場所だったが、桜の時期や紅葉の時期に来ればまた見方も変わったことだろう。
外にある色のオブジェ(?)
うさぎの着ぐるみが寝ている。というアート(?)
有名なうさぎみたいな椅子。トイカメラ風に撮ってみた
すまん。何がいいのか全然わからなかった。
よくわからなかったが、とにかく女子が好きそうなスポットだということだけはわかった。仕事柄芸術に寄った分野で働いてはいるものの、『アート』に関しては全く疎く、美術館など何にも惹かれない感性の枯れた小生。どう形容していいかわからない物を尻目に、ぐうぐうとお腹は鳴る。この時ばかりは花より団子であった。はやく石川名物を食べたい。
この辺りからなんだかいけすかねぇ街だなあと思い始めた私。確かに金沢市内は何もかも綺麗でオサレ。明治初期あたりからありそうな古い建物も、あえて取り壊さずに残していて好感が持てるし、緑も程よくあり、道もゴミ一つ落ちてない。センスがイイ街のお手本とさえ思うが、我々一般人には少々敷居が高いかもしれぬ。とは云え、それは外からのお客さんを最大限意識し、取り計らっているから。だから海外から評価が高いのかな。ふむふむ。
近江町市場は金沢駅から歩いていける距離にある、金沢市が誇る魚市場。立派な観光名所でその歴史は300年とか。なぜ金沢なのに近江なのかというと、滋賀から移住してきた人が開いた市場だそう。
綺麗な街並みにポツンと昔ながらの独特の雰囲気を漂わせた入り口。
ここでも外国人観光客で賑わっています。ああ、はやく、はやく美味しいご飯が食べたい、海鮮丼が食べたいよおおおおおと目を血走らせながら市場をふらふら徘徊していると、海鮮丼屋さんの看板が軒先に並んでいる光景を目にする。
どの店も多種多様な海鮮丼があるが、近江町市場の海鮮丼は平均して大体2000円〜3000円が相場の観光地プライス。普段なら敬遠するお値段だが、お手頃値段で提供しているお店は他の地域にもあるので、もし温泉宿などに泊まる予定の方は、贅沢は夜にとっておき、ここでは焼き魚や煮魚、刺身の定食をお勧めするぜ。
すいませんブレました
うまい。旅行効果によるプラシーボなのか、すごく新鮮な気がする。初鰹うまい。
私はこう見えてコストパフォーマンスを重視するクソドケチ太郎でして、なおかつ自分の舌に1000円と2500円の海鮮丼の味の違いを見分けられるような舌も持ち合わせていないため、海鮮丼はあえて外しました。全然違うという人はきっとプラシーボです。そういうものです。
さて、腹ごしらえも済んだところで、目的地を見失う我々。そもそも目的地がない。ノープランで来たため、Googleでめぼしいスポットを探る。すると1時間と少しほどの距離にかの有名な五箇山と白川郷があった。そうと決まればと車を目的地に走らせる。とはいえ、白川郷まで100km超である。もはや距離感のバグっている我々一行。フットワーク軽すぎィ
知らなかったけど世界遺産なんだ。
一般的な知名度として、五箇山より白川郷の方が馴染みのある人の方が多いのではないか。合掌造りとして知られる伝統的な木造建築の群集落ですね。
屋根の形が手を合わせた様子に似ていることから「合掌造り」というんだそうな。
尖っている
メディアで取り上げられたりするのは圧倒的に白川郷が多く、インフラや商店なども整備され、立派な観光地として確立している。実際、世界各国津々浦々の外国人観光客で溢れかえっていた。不思議とゴミのポイ捨てなどはなく、美観の徹底具合が見て取れる。(観光客のマナー意識の高さもあると思う)
どうやら五箇山の方が集落の規模が小さいらしく、バス停などの交通機関からも若干離れていてアクセスが悪い。しかしながら、そう言った理由からか、田舎本来の景観を味わいたいコアな人や写真家さんは五箇山の方を好む傾向にあるらしい。
水車があったり
用水路にニジマスも居ます
どことなく風情が漂う民家
しばらく辺りを散策したのち、ほどほどに写真を撮って村を後にした。
②に続く↓
世俗乖離者
七月に入った
引っ越し作業もある程度一段落し、以前の飾り気のない閑散とした部屋もようやく人の住める環境になってきた
もう二週間くらい経ったのか、そろそろ何か事をはじめねばと脳を巡らせては地べたにはいつくばってうごうごしている。精神療養のためとにかく「しばらくは何もしない」と決め込んで部屋に引きこもり一切の干渉を断絶しているが
いかん、よけいに気が滅入ってきた。何かしないと
勉強がしたい
何かしないといけない。とはいえ、また働こうにも再就職できる自信もなかった氏は何か勉強したいと思った。著しく自尊心喪失中である為、何かしらの明確なスキルや資格を取って自信につなげたい。何者かにならないといけない。何者かに
なので、先日ハローワークに行ったときに、職業訓練の申し込みも済ませてきた
職業訓練とは
失業者にむけた、国、または民営で運営している支援機関で、大きく分けて「公共職業訓練」「求職者支援訓練」の二つがある
詳しくは以下参照
色んな科やコースがありその幅はかなり広い。主に事務系や技術系が多いなか、接客やネイルアートを学べる講座もある
ゆくゆくは写真関係の仕事につけたらなあ、と淡い夢を抱きつつ(※本音は音楽関係だが過度な期待はしない)それならとAdobeのソフトを使った授業のある講座を探した。
いろいろと迷った結果、兼ねてから氏の課題であったPCスキルをなんとかしたいと思っていたので、Webデザインの講座を受ける事にした。学生の頃から一人でWebページ作れるくらいの知識はあったが、あくまでも独学であり、コーディングに至っては素人に毛が生えた程度である。基礎を知らないので、ソースもてんでバラバラ、仕事にするにはお話にならないので、ちゃんと勉強してみたい。写真とはあまり関係ないが、がっつりAdobeを勉強出来そうな上、Web制作も出来たに越した事はないだろう
とにかく自信をつけたい、何か武器が欲しい、そんな事を考えながら、ベッドにもたれかかって呆けている
世間はもう夏である
今の私の精神には季節なぞ感じている余裕はなかった